飯長コラム:軍手が届きました ~軍手って日本だけのもの?~

今シーズンに使用する軍手が届きました。
パンパンに詰まっています。けっこうな量です。

そこで君津の朝めしの炊飯時には欠かせない『軍手』についてちょっと調べてみました。

軍手の起源

軍手のルーツは日本の明治時代にさかのぼります。明治20年代、現在の岡山県倉敷市で、繊維業を営んでいた人々が機械編みの技術を応用して作り始めたのが最初とされています。当時は「作業用手袋」として開発され、軍隊での作業や訓練でも使用されたことから「軍手(軍用手袋)」と呼ばれるようになりました。
以降、農業や建設業、運送業など、あらゆる現場で使われるようになり、現在では国内外問わず作業用手袋の代名詞として定着しています。
ちなみに欧米の通販サイトなどでは『GUNTE gloves』という製品名で販売されているケースもあるようです。

軍手の構造と特徴

一般的な軍手は、綿またはポリエステルなどの繊維を使い、丸編み機で手の形に編み上げて作られます。サイズはフリーサイズが主流で、左右対称の作りとなっているのも特徴です。最近では滑り止め加工がされたものや、耐熱性や耐油性を高めた特殊素材の軍手も登場し、用途に応じた選択ができるようになっています。
君津の朝めしでは主に熱さ対策に使用しているので『綿』製品を使用しています。

軍手の耐熱性と人の限界

では、軍手はどの程度の熱に耐えられるのでしょうか?また、人の手は軍手を着用した場合とそうでない場合、どれほどの違いがあるのでしょうか。
一般的な綿製の軍手は、およそ100℃〜150℃程度の熱には短時間であれば耐えることが可能です。これに対して、素手では約45℃前後から「熱い」と感じ、50℃を超えると火傷の危険性があります。つまり、軍手を着用することで、おおよそ2〜3倍の熱さに耐えられるということになります。
ただし、軍手はあくまでも「軽作業用」であり、溶接や高温の調理作業など、本格的な耐熱が求められる場面では、耐熱グローブや革手袋など専用の防護具が必要です。
くれぐれも作業時のヤケドにはお気を付けください。

汚れた軍手のリサイクル

使用済みの軍手は、そのまま捨てられることも多いですが、君津の朝めしでは
①洗ったあと、スタッフが作業時に使用
②スタッフが持ち帰り、農作業や軽作業時に使用
しています。
といっても消化しきれず昨年分がそうとう量ストックされています。

ちなみに参加者へ配られる軍手はお持ち帰りいただいてもかまいません。

いよいよ今週末より開催です。
天気も良さそうなので楽しみにしています。

2025.04.07